
Claude Code スラッシュコマンド一覧と使い分けは?81 コマンドを AI 営業自動化視点で整理する実運用ガイド
Claude Code の組み込みスラッシュコマンドと bundled skill をワークフロー別に整理し、AI 営業自動化で実際に使う主要 10 個、Skills 統合後のカスタムコマンド作成手順、context window と /compact 戦略のコスト試算を、公式 Docs を根拠に解説します。

中澤 圭志
@keishi_nakazawaSales Claw 開発者

Key Facts
組み込みコマンド総数
約 81 個 (2026年5月時点)
bundled skill
/simplify /batch /debug /loop /claude-api ほか 6 系統
カスタム作成方法
.claude/skills/<name>/SKILL.md (旧 .claude/commands 互換)
適用範囲 4 層
Project / Personal / Plugin / Enterprise (Enterprise 最優先)
「Claude Code のスラッシュコマンドって、結局どれをどう使い分ければいいの?」 —— 本記事ではこの疑問に対し、公式 Docs と Sales Claw 開発者の運用観察視点から答えます。
Claude Code は 2026年5月時点で約 81 個の組み込みスラッシュコマンドと bundled skill を提供しています。/init・/agents・/goal・/plan・/batch・/compact …… と並ぶ一覧を初めて開くと「全部覚える必要があるのか?」と圧倒されますが、実際は5 系統に分類して、AI 営業自動化の現場で本当に使う 10 個を押さえれば 90% の場面で困らない 構造になっています。
さらに 2025〜2026 年の重要な変化として、カスタムスラッシュコマンドが Skills に統合 されました。 従来の .claude/commands/*.md 形式は互換のまま動きますが、 新しい .claude/skills/<name>/SKILL.md 形式では補助ファイル・YAML フロントマター・subagent 起動などが扱えるようになり、 AI 営業自動化のような複雑なワークフローを再利用可能な単位で配布できます。
本記事は Claude Code 公式 Docs (Commands / Skills / Sub-agents / Hooks / Permissions / Goal)および anthropics/claude-code GitHub Releases を一次情報として参照しています。 個人 X 投稿や二次メディアは本文の参考リンクすら含めず、JSON-LD citation はすべて公式情報源で構成しています。
1. Claude Code のスラッシュコマンドとは
Claude Code のスラッシュコマンドは、セッション中に / から始まる文字列をプロンプトの先頭に書くことで モデル切替・コンテキスト管理・サブエージェント起動・並列バッチ実行・コード差分閲覧などを呼び出す機構です。 対話の途中で「ここで /compact と打つと要約してくれる」という形で、長時間のセッションを最後まで完走させるための制御点として働きます。
公式 Docs「Commands」ページに掲載されている全コマンド数は、執筆時点 (2026年5月) で約 81 個。ただしユーザのプラットフォーム・プラン・環境によって表示が変わるため、すべてが手元の / メニューに出るとは限りません。 例えば /desktop は macOS と Windows のみ、/upgrade は Pro / Max プランのみで表示されます。
コマンドの 2 種別 — built-in command と bundled skill
81 個のコマンドのうち、built-in command は CLI の C++/Rust 側にコード化された組み込み機能 (/init・/clear・/model など)、bundled skill は Claude にプロンプトとして手渡される skill 型のコマンド (/simplify・/batch・/debug・/loop・/claude-api・/fewer-permission-prompts の 6 系統) です。 bundled skill は自分で書く skill と同じメカニズムで動くため、Claude が状況に応じて自動起動することもあります。

2. 公式情報で確認できる主な分類とスキル統合

ワークフロー別 6 系統の早見表
| タイミング | 代表コマンド | 主な役割 |
|---|---|---|
| 立ち上げ | /init /memory /mcp /agents /permissions | CLAUDE.md 雛形作成、MCP サーバ接続、subagent 設定、許可ルール構築 |
| タスク中 | /plan /model /effort /context /compact /btw | プラン作成、モデル切替、推論強度調整、context 可視化と要約 |
| 並列実行 | /agents /tasks /background /batch | subagent 管理、バックグラウンドタスク、複数ワークツリー並列 (バッチ) |
| シップ前 | /diff /simplify /review /security-review | 差分閲覧、品質レビュー、セキュリティレビュー |
| セッション間 | /clear /resume /branch /teleport /remote-control | 新規セッション、再開、ブランチ作成、別端末連携 |
| トラブル時 | /rewind /doctor /debug /feedback /heapdump | 巻き戻し、診断、debug ログ、メモリリーク調査 |
カスタムコマンドと Skills の統合

3. AI 営業自動化で重要な 10 コマンド (Sales Claw 視点)
Sales Claw の開発者として、約 81 個のコマンドのうち実運用で日常的に触るのはこの 10 個です。 新人にレクチャーするときも、まずこの 10 個を覚えてもらえば、残りは「必要になったときに / でフィルタすれば見つかる」という運用観察が成立しました。
必須 10 コマンドと AI 営業自動化での役割
/init— リポジトリの最初のセッションでCLAUDE.md雛形を生成。 AI 営業自動化では「禁止フレーズ集」「営業 NG 検出ルール」「監査ログ保存ポリシー」をここに記述する。/agents— subagent 設定の管理画面を開く。 フォーム入稿用・コール用・LinkedIn 用と業界別ラインを subagent として分離するときに使う。/goal— 完了条件達成までセッションを継続させる自律 goal 設定。 「100 社送信完了かつ CAPTCHA 検出 0 件」のような複合条件で event-loop を組む。/plan— プランモード起動。 フォーム送信前の計画 (どのフォームを何件回すか、リトライ条件、停止条件) を事前に固める。/batch— bundled skill。コードベース全体に渡る変更を 5〜30 ユニットに分解して並列実行。 営業文面テンプレ A/B 100 種を独立 worktree で並列生成する用途で活用。/compact— 会話履歴を要約して context を解放。 AI 営業自動化セッションが 130k tokens を超えたら 1 回挟むのが Sales Claw の運用ルール。/rewind— 直近のチェックポイントへ巻き戻し。 フォーム送信がawaiting_approval状態で止まった場合、コードと会話を直前に戻して別経路を試す。/permissions— allow / ask / deny の許可ルール管理。 フォーム送信エージェントには「同一ドメインの POST は 1 セッション 5 件まで」「営業 NG キーワード検出時は即停止」のような送信頻度制限を設定する。/hooks— ツールイベントに対する hook の確認・設定。 PreToolUse hook で「フォーム送信前に営業 NG 検出スクリプトを必ず走らせる」をハードコードする。/skills— Skills 一覧。 自社で作った「フォーム本文生成 Skill」「コンプライアンスフッター挿入 Skill」を一覧確認・on/off 切替する。

4. Sales Claw での実装イメージ
Sales Claw は、ポリシー制御・送信前自動検査・営業 NG 検出・CAPTCHA 検出時停止・送信頻度制限・監査ログ保存・自動停止条件によって、 誤送信と規約違反リスクを下げる設計の OSS ツールです。Claude Code 上でこの設計を動かすときの主要コマンド配置は以下の通りです。
最初のセッションでのコマンド順序
# 1. リポジトリで CLAUDE.md を初期化 (営業 NG 集 / コンプライアンスポリシー)
/init
# 2. subagent 設定を開いて業界別ライン (SaaS / 製造業 / 士業) を分割
/agents
# 3. 必要な MCP サーバを接続 (Playwright MCP / Notion / Slack)
/mcp
# 4. 許可ルールを最小権限で構築
/permissions
# → allow: Read, Edit, Bash(npm test), MCP(form-submit:dry-run)
# → ask: Bash(git push), MCP(form-submit:real)
# → deny: Bash(rm -rf *), Bash(curl http://example-spam.com/*)送信ループでの並列実行
# 1. プラン作成 (100 社のうちどれを優先するか、停止条件)
/plan 今日は SaaS 業界の優先 100 社にフォーム送信、CAPTCHA 検出 5 件で停止
# 2. 完了条件達成までの自律 goal 設定
/goal 送信完了 100 件 かつ awaiting_approval 状態 0 件 かつ 営業 NG 検出 0 件
# 3. 業界別 4 ラインを並列バッチで実行
/batch SaaS 業界 25 社・製造業 25 社・士業 25 社・小売 25 社をそれぞれ独立 worktree で送信
# 4. 各バッチが終わったら context を整理
/compact 送信履歴と CAPTCHA 発生地点のみ要約として残す
# 5. 失敗時の巻き戻し
/rewind 直前の送信ロジック変更 (5 ターン前) に戻して別経路を試す5. context window と /compact 戦略のコスト試算
前提条件
- 対象企業数: 100 社/セッション (1 ターン = 1 社のフォーム入稿、平均 3.3 社処理/ターン)
- 判定モデル: Claude Sonnet 4.6, 単価 $3/MTok 入力 / $15/MTok 出力
- Worker モデル: Claude Haiku 4.5 (フォーム本文生成用)
- 為替: 1 USD = 150 JPY (JPY=150 換算)
- 除外想定: CAPTCHA 約 12% / 営業 NG 約 8% / フォーム不在 約 18%
- 1 ターンあたり平均トークン: 入力 約 7,500 / 出力 約 1,000 (合計約 8,500)
- 変動幅: ±25% (サイト構造とフォーム複雑度による)
- 検証条件: Sales Claw 社内検証 100 社 ×3 回 (合計 300 社) の運用観察ベース

詳細コスト内訳 (試算)
| 項目 | 単価 (USD) | 数量 | 小計 (JPY=150) |
|---|---|---|---|
| Sonnet 4.6 入力 (7.5k × 30 ターン) | $3/MTok | 225k tokens | ¥101 |
| Sonnet 4.6 出力 (1k × 30 ターン) | $15/MTok | 30k tokens | ¥67 |
| Haiku 4.5 本文生成 (66 社 × 平均 800 tok) | $0.8/MTok 出 | 52k tokens | ¥6 |
| 合計 (1 セッション = 100 社処理 = 66 社送信) | ¥174 |
他社サービスとの比較
| 項目 | Sales Claw on Claude Code (一定条件下の試算) | 営業代行 SaaS (一般的な月額モデル) |
|---|---|---|
| コスト/100 社 | 約 ¥174 (API 料金のみ、人件費別) | 一般的に ¥3 万〜¥20 万/100 社 |
| 送信前自動検査 | PreToolUse hook で強制実行 | サービスにより異なる |
| CAPTCHA 検出時動作 | 自動停止 + awaiting_approval | 自動突破試行のケースあり (規約違反リスク) |
| 監査ログ | action-log.json として保存 (オフライン) | プラットフォーム上 (退会で消失) |
| 営業 NG 検出 | フォーム送信前にローカル正規表現 + LLM 検査 | サービス側がフィルタ |
| カスタム性 | Skills 自作でフォーム本文・フッター自動挿入 | テンプレ範囲内のみ |
※ 比較表のコストは Sales Claw 社内検証 300 社のサンプル計測ベース。営業代行 SaaS 側の数字は公開料金表からの引用範囲で、業界・契約形態・最低件数で大きく振れます。 本番展開前は Sales Claw のローカル環境で 100 社サンプルを実測することを推奨します。
6. ポリシー制御による自律運用のリスクと安全設計
Claude Code のスラッシュコマンドを AI 営業自動化に組み込むと、自律 goal や並列バッチで「人が見ていない間に処理が進む」状況が常態化します。 Sales Claw はこの運用形態を前提として、ポリシー制御・送信前自動検査・監査ログ保存・自動停止条件によって、誤送信と規約違反リスクを構造的に下げる設計です。 「安全」を断定するのではなく、リスクを下げるアプローチを取ります。
法務・コンプライアンス上のリスク
- 特定電子メール法: 送信者情報 4 要件 (氏名 / 住所 / 電話 / 連絡先メール) を
preferences.complianceFooter: trueで自動補完 - 各サイトの利用規約遵守: 「営業目的お断り」記載のフォームは自動スキップ (営業 NG 検出ルール)
- CAPTCHA 非突破: 検出時に
awaiting_approvalで停止、監査ログ保存。人間に委ねた送信判断のみ手動再開可能 - 送信頻度制限: 同一ドメインへの POST は 1 セッション 5 件まで (
/permissionsで強制) - オプトアウト導線: 文面末尾に「ご不要の場合はご返信不要です」を自動挿入
並列実行と自律 goal の暴走を防ぐ自動停止条件
残るリスクと開発者の運用観察
以下のリスクは自動検査でも完全には消せません。Sales Claw 開発者として複数業界で運用観察した実例ベースの注意点です:
- 新規 CAPTCHA 方式の検出漏れ: 画像認識型ではなく行動分析型 (例: Cloudflare Turnstile) は検出ルール追加まで誤送信の可能性
- 規約改定への即時追随遅延: 法務情報の手動更新が必要、四半期ごとに
CLAUDE.md監査 - 業界別レギュレーション: 金融 (BFSI)・医療・士業は別途
/skillsでドメイン特化フッターを追加推奨 - エンタープライズ環境での Skills 上書き: managed-settings 配下の Enterprise Skill は project 側で上書き不可。組織ポリシーと衝突する場合は事前確認必須
- 並列バッチ実行時の subagent 暴走:
/batch内の各 worker が独立 context を持つため、グローバル送信件数のカウントが取りこぼされやすい。Hooks 経由で中央集計するのが安全
7. 実運用前チェックリスト
ポリシー制御による自律運用を始める前に
- /init で CLAUDE.md に営業 NG キーワード集とコンプライアンスポリシーを記述した
- /permissions で deny ルールに Bash(rm -rf *) と Bash(curl http://example-spam.com/*) を追加した
- /permissions で ask ルールに Bash(git push) と MCP(form-submit:real) を設定した
- /hooks の PreToolUse で営業 NG 検出と CAPTCHA 検出を強制した
- /goal の終了条件に件数上限・経過時間上限・ターン上限を AND で書いた
- /batch の並列度を 4 以下にした (送信頻度制限を超えないため)
- /compact を 11 ターン目と 21 ターン目に発火させる運用ルールをドキュメント化した
- /rewind で巻き戻し可能なチェックポイント間隔を明示した (5 ターンごと)
- action-log.json の保存が有効になっている (オフラインで監査可能)
- Compliance Footer (送信者情報 4 要件) が有効 (preferences.complianceFooter: true)
- オプトアウト導線が文面に自動挿入される設定になっている
- 100 社サンプルで Sales Claw 社内検証を 1 周回した
- エンタープライズ環境では managed-settings 側の Enterprise Skill と衝突がないか確認した
8. まとめ
Claude Code のスラッシュコマンドは約 81 個と多く見えますが、ワークフロー別 6 系統に整理してしまえば、 AI 営業自動化で日常的に使うのは /init・/agents・/goal・/plan・/batch・/compact・/rewind・/permissions・/hooks・/skills の 10 個に絞れます。さらに 2025〜2026 年の「カスタムコマンドの Skills 統合」によって、自社ノウハウを Skills として配布・バージョン管理しやすくなりました。
Sales Claw の開発・運用観察では、この 10 コマンドを「立ち上げ → 送信ライン分割 → 完了条件 → 計画 → 並列実行 → context 整理 → 巻き戻し」の 順序で組み合わせることで、ポリシー制御付きの自律ループを、送信前自動検査・監査ログ保存・自動停止条件で守りながら回せることが確認できました。
次のアクション: まず手元の Claude Code で /skills を打って、すでに利用可能な Skills を一覧で確認してみてください。 Sales Claw が配布する Skills (フォーム本文生成 / コンプライアンスフッター挿入 / 営業 NG 検出) を試したい方はSales Claw のローカル環境からダウンロードできます。 Claude Code 全体のクイックスタートは クイックスタートガイドから始められます。
よくある質問
Claude Code のスラッシュコマンドは全部で何個ありますか?
AI 営業自動化で本当に使うコマンドはどれですか?
カスタムコマンドと Skills の違いは何ですか?
context window が枯渇しないように /compact をいつ使えばいいですか?
/batch で並列実行するときの注意点は?
/goal で自律ループを組むときの安全設計は?
ポリシー制御による自律運用で残るリスクは何ですか?
参考文献
本記事は X 公式アカウントと公式ドキュメントを一次情報として参照しています。
- [01]
- [02]
- [03]Claude Code Docs — Sub-agents2026-05-15
- [04]Claude Code Docs — Permissions2026-05-15
- [05]Claude Code Docs — Hooks2026-05-15
- [06]Claude Code Docs — Goal2026-05-15
- [07]Claude Code Docs — Agent View2026-05-15
- [08]Claude Code Docs — Worktrees2026-05-15
- [09]anthropics/claude-code GitHub Releases2026-05-15


